常福寺は、兵庫県川西市山原の地にあります。
山号を「星山」 寺名を「常福寺」と称します。
正長元年(1428)能勢 高代寺の僧 快清上人が修行道場として開山。
京都 仁和寺を本山と仰ぐ「真言宗御室派」の寺院です。
元禄6年10月創刊の『摂州多田荘巡礼三十三観音霊場略縁起』に
20番 「山原村星山常福寺」として以下のように紹介されています。
「開基は快清上人、当国能勢郡高代等の僧なり、正長元年十二月十五日当山に退居し草庵を結び、阿彌観音を安し聖衆の囲続引接を祈る、此地四神相応の地なりと云ひて濁世利生の為に伽藍を建立せり。
上人求聞持の法を行い会法久住衆生化縁の代機深く、七難則滅七福即生を祈り誠心修法満つるに及んで明星下で悉地の応験顕れぬ。又是に因って星山常福寺と名附たり。塩川伯耆守落城の時寺焼失す。文永弘安の旧記に星山の阿闍梨と云ふは当時の僧の事なり。」
また寺伝には、常福寺開創時の本尊は「如意輪観音」と伝えられ、寺焼失の後は「金剛界大日如来」をご本尊としてまつってまいりましたが昭和48年伽藍整備の際に旧阿弥陀堂を本堂として新築し本尊を「阿弥陀如来」としました。
現在は阿弥陀如来を中心に観音菩薩 勢至菩薩を本山仁和寺と同じ配置にておまつりしております。